Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ポラーノのひろば

ポラーノの広場

宮沢 賢治

Lesen Sie ポラーノの広場 (ポラーノのひろば) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.086 Zeichen · 43 Bildschirme

Aozora Bunko

「ぼくは小さいときはいつでもいまごろ野原へ遊びに出た。」ファゼーロが云いました。

「そうかねえ。」

「するとお母さんが、行っておいで、ふくろうにだまされないようにおしって云うんだ。」

「何て云うって。」

「お母さんがね、行っておいで、ふくろうにだまされないようにおしって云うんだよ。」

「ふくろうに?」

「うん、ふくろうにさ。それはね、僕もっと小さいとき、それはもうこんなに小さいときなんだ、野原に出たろう。すると遠くで、誰だか食べた、誰だか食べた、というものがあったんだ。それがふくろうだったのよ。僕ばかな小さいときだから、ずんずん行ったんだ。そして林の中へはいってみちがわからなくなって泣いた。それからいつでも、お母さんそう云ったんだ。」

「お母さんはいまどこにいるの。」わたくしはこの前のことを思いだしながら、そっとたずねました。

「居ない。」ファゼーロはかなしそうに云いました。

「この前きみは姉さんがデストゥパーゴのとこへ行くかもしれないって云ったねえ。」

「うん、姉さんは行きたくないんだよ。だけど旦那が行けって云うんだ。」

「テーモがかい。」

「うん、旦那は山猫博士がこわいんだからねえ。