Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ポラーノのひろば

ポラーノの広場

宮沢 賢治

Lesen Sie ポラーノの広場 (ポラーノのひろば) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.086 Zeichen · 43 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「なぜ山猫博士って云うんだ。」

「ぼくよくわからない。ミーロは知ってるの?」

「うん。」ミーロはこっちをふりむいて云いました。

「あいつは山猫を釣ってあるいて外国へ売る商売なんだって。」

「山猫を? じゃ動物園の商売かい。」

「動物園じゃないなあ。」ミローもわからないというふうにだまってしまいました。

そのときはもう、あたりはとっぷりくらくなって西の地平線の上が古い池の水あかりのように青くひかるきり、そこらの草も青黝くかわっていました。

「おや、つめくさのあかりがついたよ。」ファゼーロが叫びました。

なるほど向うの黒い草むらのなかに小さな円いぼんぼりのような白いつめくさの花があっちにもこっちにもならび、そこらはむっとした蜂蜜のかおりでいっぱいでした。

「あのあかりはねえ、そばでよく見るとまるで小さな蛾の形の青じろいあかりの集りだよ。」

「そうかねえ、わたしはたった一つのあかしだと思っていた。」

「そら、ね、ごらん、そうだろう、それに番号がついてるんだよ。」

わたしたちはしゃがんで花を見ました。なるほど一つ一つの花にはそう思えばそうというような小さな茶いろの算用数字みたいなものが書いてありました。