Japanische Klassiker mit Furigana
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まんねんふでらんより
「万年筆」欄より
寺田 寅彦
Lesen Sie 「万年筆」欄より (まんねんふでらんより) von 寺田 寅彦 (てらだとらひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.120 Zeichen · 3 Bildschirme
軽い双眼鏡
狐と鱗片
空中飛行の将来
軽い双眼鏡
今度ロンドンのネグレッチ・アンド・ザンブラで売り出した新形の双眼鏡「ミニム」というのは従来の双眼鏡中で最も軽いものである、その倍率は八倍で重量七十五匁くらい、柔らかい皮袋に入れて隠袋に収めるように出来ている。(明治四十一年九月六日『東京朝日新聞』)
狐と鱗片
四足獣で鱗のあるものは珍しい。せんざんこう、蟻食いの類に過ぎぬ。尤も鼠の尻尾も一種の鱗片で蔽われているし、その他身体の一部に多少の鱗片あるものはあるが、狐の先祖が鱗片を着けていたという説は新しい。この説を出したのはウィンナの人である。若い狐の毛皮を詳しく調べてみると、その毛の生え方が一種特別で数本ずつ束になって一定の間隙を置いて生じている。その皮膚は丁度せんざんこうの鱗片を剥がした跡に酷似しているという。
(明治四十一年九月七日『東京朝日新聞』)
空中飛行の将来
フランスから英国まで海を超えて飛行する事の出来たものには一千ポンドの賞金を与えると申し出した人がある。一昨年の暮にサント・ジュモンが始めて成効した時に飛んだ距離はわずかに二十五メートルであったが、この頃ファーマンやドラグランジュの飛行した距離は二万メートルに近く、すなわちわずか二年の間に飛行距離は八百倍になった訳である。