Japanische Klassiker mit Furigana
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みっつのかぎ
三つのかぎ
小川 未明
Lesen Sie 三つのかぎ (みっつのかぎ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.988 Zeichen · 11 Bildschirme
二
しかし、だれが、いつ荒わしの足に、このかぎを結びつけたものかわかりません。また、なんのためにそうしたものかということも、知られるはずはなかったのです。
ただ荒わしは、その足で暴風雨の中を翔けました。また、雪の中を歩きました。また林や、砂漠の中や谷や、山のいただきや、ところかまわずに、降りたり飛んだりしたのでありましょう。またその足で、勇敢に敵と戦ったこともあったでしょう。それがために、かぎは、金色にぴかぴかとみがかれて光っていました。青年は、2はどうした番号であるか、かぎに刻まれている文字を見てもわかりませんでした。けれど、そのときから、このかぎで開かれるものを、この世の中に見いだしたときに、ほんとうに自分は幸福であり得るのだと考えました。それから彼の長い旅はつづいたのです。
二
別に、また一人の若者がありました。志をたて、故郷を出てから、もう幾年にかなりましたけれど、目的を達することができずに、あちら、こちらと流浪していました。ある日のこと、彼は、疲れた足を引きずりながら、さびしい昔の城跡を通ったのであります。すると、壊れかかった石垣の間に、夕日の光を受けて、ぴかぴか輝いているものがありました。