Japanische Klassiker mit Furigana
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さんびきのあり
三匹のあり
小川 未明
Lesen Sie 三匹のあり (さんびきのあり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.838 Zeichen · 4 Bildschirme
川の辺に、一本の大きなくるみの木が立っていました。その下にありが巣を造りました。どちらを見まわしても、広々とした圃でありましたので、ありにとっては、大きな国であったにちがいありません。
ありには、ある年、たくさんな子供が生まれました。それらの子供のありは、だんだんあたりを遊びまわるようになりました。するとあるとき、それらの子ありのお母さんは、子供らに向かっていいました。
「おまえがたは、あのくるみの木に上ってもいいけれど、けっして、赤くなった葉につかまってはならぬぞ。いまは、ああしてどの葉を見ても、真っ青だけれど、やがて秋になると、あの葉が、みんなきれいに色がつく、そうなると危ないから、きっと葉の上にとまってはならぬぞ。」と、戒めたのでありました。
ある日のこと、五匹の子ありが外に遊んでいて、大きなくるみの木を見上げていました。
「なんという大きな木だろう。こんな木が、またとほかにあるだろうか。」と、一匹のありがいいました。
「まだ世界には、こんな木がたくさんあるということだ。これより、もっと大きな木があるということだ。」と、ほかの一匹の子ありがいいました。