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Japanische Klassiker mit Furigana

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ふちんぐんかんのみほん

不沈軍艦の見本

海野 十三

Lesen Sie 不沈軍艦の見本 (ふちんぐんかんのみほん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.749 Zeichen · 24 Bildschirme

Aozora Bunko

なんという拙劣な砲手ども揃いじゃろう」

「ああ、うーむ、それは……」

ヤーネルの赤い赭い顔が、急にカンバスの如く白くなった。

金博士は、それ見ろといわんばかりに、提督の顔を尻目に見て、

「さあ、ルーズベルト君、ぐずぐずしていては、また鋭敏なる日本空軍に発見される虞れあり。さあさあ次の砲弾を撃ちこむなり、それとも爆撃でも雷撃でも、何でもさっさと早くやったりやったり」

と、金博士は只一人なかなか機嫌がよろしく見えた。

大統領は、眼鏡を掌の中に握り潰すと、居ても立ってもいられないという顔付で、

「こら、航空隊出動せよ。爆撃をやれ、雷撃もやれ。早くせんか」

と呶鳴りたてた。

さあたいへん。大統領の激怒である。ぐずぐずしていては、後の祟りの程もおそろしと、旗艦マサチュセッツから発せられる総爆撃雷撃の命令!

と、忽ち近づく飛行機の爆音、来たなと思う間もなく西空は夥しい爆撃機の翼が重り合って真暗になった。それが驚異軍艦の上まで来ると、袋の底が破れてその穴から黒豆がぽろぽろ落ちるような工合に、幾百幾千という爆弾がばら撒かれた。

と、忽ち起る爆発音と大水柱と大きなうねりとの交響楽! 巨艦の姿は、水柱の蔭に全く見えなくなってしまった。