Japanische Klassiker mit Furigana
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ちゅうせいのぶんがくでんとう
中世の文学伝統
風巻 景次郎
Lesen Sie 中世の文学伝統 (ちゅうせいのぶんがくでんとう) von 風巻 景次郎 (かざまきけいじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.977 Zeichen · 230 Bildschirme
十七
咲けば散る夜の間の花の夢のうちにやがてまぎれぬ嶺の白雲
暮るゝまの花のおもかげ身にそはゞねても別れじ春の夜の夢
仄かにぞ月は残れる時鳥いま一声をおもかげにして
露霜にあへずかれ行く秋草の糸よりよわき虫のこゑかな
住捨てて残る庵もかたぶきぬ刈り田淋しき四方の嵐に
まどろまで小夜もはるかに竹の葉の霜に冴えたる風の音かな
その家集『草根集』十五巻は、多く写本で伝わっているが、『丹鶴叢書』に入れられている故、それを見られるとよい。その歌については『思想』(昭和二年五月・日本文化研究号)に岡崎義恵氏の「正徹」の一文があり、また『国語と国文学』(昭和六年十月・中世文学号)に斎藤清衛博士の「草根集の研究」があって、いずれも参考になり、また『水甕』の昭和十年この方数十回にわたり、松原三夫氏の正徹伝が載っていて、伝記研究の白眉である。
十七
正徹・尭孝の歌学の対立の後、東常縁が出た。東常縁は千葉介平常胤の子孫で、本来平氏。応永八年美濃に生れた。常胤の子胤頼が下総国香取郡東荘を領してから東氏を名乗った。胤頼は定家の門弟で歌が巧みに、その孫胤行は為家の女を娶って、為家の門弟となり、その後も代々二条派正統の武家歌人としてすべて勅撰集に入集している。