Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
なかむらなかぞう
中村仲蔵
山中 貞雄
Lesen Sie 中村仲蔵 (なかむらなかぞう) von 山中 貞雄 (やまなかさだお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.567 Zeichen · 47 Bildschirme
と云われて仲蔵も淋しそうに溜息ついた。
お光が、ソゾロに同情した。
T「仲蔵さんは
立派な腕があるのに
情けない役ばかり
演らされるのね」
と泌々云われて、仲蔵も悲しくなった。自棄的な言葉が唇をもれる。
T「それは、私が
捨子だからさ」
「エッ?」とお光「捨子だったら何故、悪いの?」と云った顔。
仲蔵なかば、独り言の様に、
T「立派な親が
ないからだ」
尚も強く、
T「立派な家柄がないからだ」
遂に常日頃心の底に秘めて居た欝憤が涙と共に迸り出た。
T「芸は大根でも
家柄のある奴は、親の威光で
ドンドン出世する
皆んな家柄のお蔭だ。けれども、私には……」
と言葉をついで、
T「私にはそれが
ないばっかりに」
家柄が無いばっかりに仲間の奴にまで蔑まれ、
T「何ぞと云えば
捨子の仲蔵と罵られて
のけ者扱い……」
後は言葉出でず、涙を呑んで項垂れた。
お光が彼の肩に手を掛けて励まします。
往来の人が空を見上げ乍ら足を早めます。
茶店の女が空を眺めて、
T「雨らしい」
お光も「ほんに降りそうなお天気」と立ち上ります。
仲蔵も「じゃ私も帰ります」と立ち上った。
お光が、
T「其処まで