Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なかむらなかぞう

中村仲蔵

山中 貞雄

Lesen Sie 中村仲蔵 (なかむらなかぞう) von 山中 貞雄 (やまなかさだお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.567 Zeichen · 47 Bildschirme

Aozora Bunko

何の気なしに仲蔵がその男見送ると、

蛇の目傘の浪人者(大吉)が跣足で走り去る(所謂定九郎の恰好よろしく)。

じーっと見送って居た仲蔵の面に歓喜の色現れる。五六歩ヨロヨロと前へ出た。

遠く走り去る大吉を見送って、

雨の中の仲蔵狂喜する。

T「アレだ!」

「アレだ、アレだ!」と尚も叫び続ける。

訳の分らぬお光、傘持って呆然と立つ。

(F・O)

前代未聞の定九郎

いなせな定九郎

男ッ振りの善い定九郎よ

実に無類千両!

仲蔵は忽ち江戸中

人気の焦点となる。

=(F・I)芝居小屋の内部

蛇の目の傘を半開き、ダダッと駈けて、花道の七三で大見得切った仲蔵の定九郎。

見物の喝采、いやもう物凄い人気。

舞台の定九郎の演技。

舞台に噛ぶり付いて瞬きせず仲蔵に見入って居る老いさらばえた浪人体の老武士がある。物部嘉助である。(F・O)

=(F・I)長屋・物部の浪宅内部

何か頻りに話して居る嘉助老人の半身から始まります。

聞いて居るのは、娘の雪枝。何か手内職して居ます(仕立物でも、団扇張りでも何でも結構)

嘉助老人が「よく云うてあるわい」

T「親はなくとも、

子は育つ」

わしは昨晩つくづくそう思った。