Japanische Klassiker mit Furigana
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アラスカのひょうが
中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河 (アラスカのひょうが) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.039 Zeichen · 248 Bildschirme
地下室といっても、半地下室であって、天井も十分高い。その中の一室で、この家の主人公、ワイラー氏が大きいリュックを前にして、いろいろなものを一杯散らかしている。魚釣りに行く準備だということはすぐ分った。ワイラー氏は六尺一、二寸の長身で、身体が鹿のようにしなやかである。一目でスポーツマンと知られる身のこなし方の紳士であった。
いろいろなものを乱暴にリュックに放り込み、最後に緑色のゴム長をぎゅうぎゅう詰め込んで、さあこれでよしという恰好で、隣の室へ案内してくれた。「ここが先生の仕事場さ」と、ノーケ博士は私の方をちょっとふり返り気味にいう。壁一杯に野獣と魚の絵とを貼り込んだ部屋である。真ん中にかなとこが一つおいてあって、その周囲にはいろいろな金工具が散らばっている。そして壁に沿った長い卓の半分は、釣竿だの、釣道具だので一杯である。残りの半分は、鉄砲と火薬類の缶とがずらりと並んでいる。「明日釣りに出かけるので、こんな始末で失礼」といいながら、この家の主人は、釣竿を金属製の筒に入れたものを、六本まとめてしばっていた。釣竿はデュラルミン製であった。一わたり片づいて、上の応接間で、夫人に紹介された。