Japanische Klassiker mit Furigana
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アラスカのひょうが
中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河 (アラスカのひょうが) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 122.039 Zeichen · 248 Bildschirme
アメリカの監獄は非常に便利で、囚人の中に自動車の技術者がいたので、この時は無事に観測所へ戻ることができた。しかしこれに懲りて、この種のドライヴに経験のある運転手を頼むことにした。けっきょくキラウエアの療養所から、ヴェテランの運転手を借りて、この問題は解決した。しかしその男がくるまでにも時日がかかったし、きてからも小さい故障はのべつあるので、観測所と山頂小屋との間の輸送問題は、なかなか簡単には解決されない。そのうちにも、いつ雪がくるかもしれないので、山頂小屋の整備は急がねばならない。菅谷君は、最後に頼みとするものは脚だけだという平生の信念を活かして、とうとうこの間を歩いて往復することにした。観測所と山頂との間を、三回徒歩で往復して、すっかり整備ができあがったころに、輸送問題も解決した。大いに国威を発揚したわけである。
道の悪さに比例して、景色もまた凄まじくなる。観測所から三マイルばかり登ると、パホエホエの世界にはいるが、ここまで登ると、周囲の景観は、さらに新しい面目に変る。人界を遠ざかるにつれて、景色がいっそうものすさまじい様相を呈してくることは、ふしぎでもあり、また当然のようにも思われる。