Japanische Klassiker mit Furigana
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『せっかずせつ』のけんきゅう
中谷宇吉郎集 第二巻
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎集 第二巻 (『せっかずせつ』のけんきゅう) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 83.098 Zeichen · 172 Bildschirme
またその日の気温とか、気圧とかに関係があるかと思って調べて見ても何も見当らないことが多い。それで何か今まであまり問題にしていなかった大気中の条件の違いというようなものがないかという疑問が起きるのである。それから活動小屋のような人いきれのしている所で、頭が痛くなったり、気分が悪くなったりする原因も、今までは単に炭酸瓦斯が多くなるという風に思われていたのであるが、それもちゃんとした研究をしてみると、炭酸瓦斯というものはそれほど有害なものではないということが分った。また人間の呼気の中にある微量の有毒瓦斯の影響ということも考えられるが、そればかりでもないということが分ったのである。それでこれも何か空気中に人間の気分を支配する他の要素があるのではなかろうかという疑問を起すに充分な課題である。それからもっと卑近な平凡なことで、その癖一番面白い問題は、日々の天候による人間の気分という問題である。同じく曇って陰鬱な天気の日でも、ある日は妙に頭が重くて気分が冴えぬのに、他の日ではそれほどにも感じないことがある。それから雨上りの青空の下とか、微風が青葉をわたってくる朝とか、清々しい気分の日は、誰でも同じような感じを受けるのであって、この清々しさの気分は、幾分は主観的の要素もあるであろうが、大部分は客観的な実在のものである。