Japanische Klassiker mit Furigana
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『せっかずせつ』のけんきゅう
中谷宇吉郎集 第二巻
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 中谷宇吉郎集 第二巻 (『せっかずせつ』のけんきゅう) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 83.098 Zeichen · 172 Bildschirme
しかし今の「兵食と胚芽米」の例のような話は、そのジャーナリズムの弊害の方と一脈通ずるものがありそうである。学者だって、そう新聞記者の悪口ばかりを言ってはおられない。稀れな例外としては、新聞記者は嫌いだということを、何か自分が名声などに冷淡であるところからくるとでも思っている、すなわち逆に言えば、新聞に名前が出ることが名声を揚げることになるという風に考える旧い型の学者もあるかも知れないが、そういう人はここで問題とするまでのこともなかろう。
重点の置き方の話で思い出したが、Tさんはまだ一つ面白い話を教えてくれた。ある日の午後、Tさんはぴかぴか光るニッケル鍍金の筒の中に兎を押し込んで、すっかり身動きも出来ないようにしておいて、無理に口をあけて、ひき茶の粉をねったものをその中に押し込んでいた。兎は苦しがってもがくので、口ひげだの鼻だのが、すっかりお茶まみれになっていた。「これは腎臓機能を調べているんですがね、十銭のチョコレートを二つ、こういう風にして喰わすと兎は死にます」とTさんは手を動かしながら言う。「チョコレートてあの普通のチョコレートですか」ときくと、「そうです、そこらあたりに売ってる十銭のチョコレートですよ。