Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 340.187 Zeichen · 666 Bildschirme
貴様もここへはいるだろうと思って、おれは一足先にあがったのだ」
「どうも質のよくねえわるさをなさいますよ。びっくりするじゃございませんか」
「ビックリではない。がっかりであろう。とにかく、ざっと暖まったらあがって来て、背中を流してくれ」
「あい。ようがす」
とは答えたものの入って来た時の元気はどこへやら、与吉はがらりとしょげ返って、白く濁った湯に首を浮かべて一渡りそこらを眺めまわしたけれど、眼にはいる雪の肌もいっこうにこころ楽しくない。
奥と入口に魚油の灯がとろとろと燃えて、老若男女の五百羅漢。
仕舞い湯のせいか女が多い。立て膝して髱をなでつける婀娜女、隅っこの羽目板へへばりついている娘、小桶を占領して七つ道具を並べ立てた大年増、ちょっとの隙にはいだして洗い粉をなめている赤ん坊、それを見つけて叱る母親、いやもう大変なさわぎ。
喧々囂々として湯気とともに立ちあがる甲高い声々……その間を世辞湯のやりとり、足を拭く曲線美――与吉がいい気もちに顎を湯にひたしてヤニさがっていると、
「アアこれこれ与吉、ゆであがらんうちに出て来て流せ」
はじまった! 仕方がないから三助よろしくの体で、大きな背中をごしごしこすり出すと、