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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 340.187 Zeichen · 666 Bildschirme

Aozora Bunko

はじめのうちつづみの与吉は、小高い斜面の切り株に腰をかけて、たかみの見物と洒落ていたがだんだんのんきにかまえていられなくなって、そこらにある石でも枯れ枝でも手あたりしだいに泰軒を望んで投げつけてみたけれど、単に混戦の度を増して味方に迷惑なばかり。

やがて。

こうなってみると、せまくて足場のわるいのが、何よりも多勢の側にとって不利なので、存分に動きのとれる峠下の広野へ泰軒をひきだし、また自分たちも一歩でも江戸に近よろうと、軍之助の指揮のもとに、一同、突如刀を納めてバラバラバラッ! と雪崩をうって江戸の方角へ駈けおりてゆく。

なむさん! 遅れては大変! と与の公もころがるようにつづいたが、

追おうともしない泰軒。

ニッとほくそ笑んで、懐中から巻き紙を切って、綴じた手製の帳面を取り出したかと思うと、ちびた筆の穂先を噛んでそこらを見まわした。

まぐろのようにころがっている屍骸がふたつ。

それに、最初峡へ斬りおとした秋穂左馬之介を加えて、きょう仕留めた獲物はつごう三名。

泰軒先生、死人の血を筆へ塗って、三と帳づらへ書き入れた。

中村を進発のとき、軍之助を筆頭に各務房之丞、山東平七郎、轟玄八ほか二十七人、〆めて三十一名だった相馬月輪組は、木戸の峠の剣闘に秋穂左馬之介等三人を失って二十八人、それでも与吉を案内に水戸