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Japanische Klassiker mit Furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lesen Sie 丹下左膳 (たんげさぜん) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 340.187 Zeichen · 666 Bildschirme

Aozora Bunko

へえ、しかし、夢八……というのはどうやら聞いたことのあるような名、いや、この辺やぐら下界隈には、御案内のとおり、置屋もたくさんあることにござりますれば、どうぞほかの家をお探しなすってくださいまし」

ばか丁寧に、主人はこういって、しきりにテカテカ光る額を敷居にこすりつけているのだが、たしかにやぐら下のまつ川にお艶がいると聞いてきた源十郎、いっかなひきさがる道理がない。

お艶の夢八、もちろんこの家にいるには決まっているが、八丁堀まがいの、あんまり相のよくない侍がのりこんできて強面の談判なので、おやじはこう白をきりとおしているのだ。

いる、いない――の押し問答。

場所がら、いかついおさむらいが威猛高に肩をはり、声を荒らげているのだから、日中用のない近所の女や男衆それに通行の者も加わって、はやまつ川の戸口には人の山をきずいている。

源十郎はいらだった。本所からここまで急ぎに急いで駈けつけたのに、そういう女はおりません。ハイそうですか、さようなら……では彼もひきとるわけにはゆかなかった。

そこで!

「黙れッ! おらんというはずがないッ。拙者はどこまでも押しあがって家さがしをするからそう思え!」