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Japanische Klassiker mit Furigana

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はたちのエチュード

二十歳のエチュード

原口 統三

Lesen Sie 二十歳のエチュード (はたちのエチュード) von 原口 統三 (はらぐちとうぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.578 Zeichen · 125 Bildschirme

Aozora Bunko

を掠め歩いた。

僕は東京から一歩も出なかった。あの「観察」を唯一の文学の糧だと心得る、売文家・旅行者どもを軽蔑しながら。

それから僕は寄宿舎に閉じこもったのだ。仲間といっしょに働くことを拒絶し、僕は怠惰の椅子の上で数知れぬ「美」を創造した。

だれにも聞いてもらおうとも思わなかった。清岡さんはもういなかった。彼なら讃めてくれただろうに――君もやっと一人前に詩人になったね、と。

そうして僕は惜しげもなく筆を抛った。あれは、今年の春だったかしら、僕は「詩人」に倦き倦きしたのだ。もはや「古代」は懐しいとも思わなかった。

大連よ。今、僕の疲れた魂がお前の顔を思い出す。そして失われてしまった僕の豊かな「詩人の辞書」を懐しむのだ。今の弱気な僕の手に月並みな泣き言以外に何が書けるだろうか。

かつてあらゆる「比喩」と「まね言」を軽蔑した僕、あの時の僕はどこへ行ったのだろう。

表現を破壊した僕に、表現が戻ってくるわけはない。

*52

心の奥を探ってみろ。やはりほんとうは懐しいものは一つだってないのだ。僕の周囲は相も変わらぬ「異境」ばかりだ。

*53

サント・ブーヴはもう古い。