Japanische Klassiker mit Furigana
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はたちのエチュード
二十歳のエチュード
原口 統三
Lesen Sie 二十歳のエチュード (はたちのエチュード) von 原口 統三 (はらぐちとうぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.578 Zeichen · 125 Bildschirme
ところで、支那の古詩には、こうした臭味がない。「文学を楽しむ」という衒学的な言葉が、阿藤先生の口から洩れる時、いかに厭や味なく受けとれたことだろう。
杜甫の詩は、彫琢の鑿のあとが覗えるけれども、一方には思い切って、背を向けて立ち去る者の、あの爽やかさがある。
*18
われわれの生涯はさまざまな自分を持つ。阿藤先生は第一日の講義で、支那人の賢明さを、次のように示した。「支那人は個人の名称を弁別する。曰く、杜甫、杜子美、杜少陵、と」
*19
僕に、自意識がついには無意識を装いうるということまで到達しなければならなかった。けれども、それは外見上のことだった。僕はそれを内心の表象の世界にまで押し進めねばならぬ、と考えた。
つまり、すべての表現――われわれの中に存在し、外に存する、image――言語・論理・数学に対して、苛酷になることであった。
*20
何故なら、「明さ」、は僕においては「潔癖さ」の度合いによるものだ。そして、僕の純潔とは、潔癖な自意識を最も忠実な使者とする、「精神の肉体」と名づけられるものへの形容詞であった。九・二四