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Japanische Klassiker mit Furigana

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はたちのエチュード

二十歳のエチュード

原口 統三

Lesen Sie 二十歳のエチュード (はたちのエチュード) von 原口 統三 (はらぐちとうぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.578 Zeichen · 125 Bildschirme

Aozora Bunko

僕の誠実さは、人に知られない沈黙の中に、いつだってあるのだ」

「そいつは傷ましすぎる」

「僕は、常にお茶番を演じて来た。ばかに見られること、賢く見られること、これが僕には意のままにできた。

そして、僕は屈辱と驕慢との弱気から僕の誠実さを守り通すことに努めて来た」

「君の誠実さは表現の外にあるさ。だが何も好んで途方もない表現を装うことはない。君の中にある天邪鬼の気弱さがやはり顔を出すのだね」

「反対に、ヴァレリイ。きれいな死に方の中には往々、年寄りの感傷的な合掌が念仏を唱えてるものだよ。

僕にはたまらない、あの弱気。自殺する者が最後に人生を見返る時に、彼の魂に忍びこむ、慰めの影。これが今の僕にも巣喰いだしたのだ。僕は、こいつを追い出そうと思ったのさ。これが第二の理由。屈辱にせよ、慰安にせよ、僕の冷静な魂の鏡は、これらに曇らせられてはならない。すべての怯懦のさ中に凝然と身を固め直立して歩かなくてはならない。

こうして僕に課そうとした筋書。――僕はいつでも、自分の肌身に刃を刺して来たものだ」

「僕は、君の自意識に、極度に神経質な偏執の棘を感じるよ」

ヴァレリイはこう言って嘆息した。