Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

にひゃくとおか

二百十日

夏目 漱石

Lesen Sie 二百十日 (にひゃくとおか) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.466 Zeichen · 60 Bildschirme

Aozora Bunko

「そうさ」と何の苦もなく答えたが、

「単純でいい女だ」とあとへ、持って来て、木に竹を接いだようにつけた。

「剛健な趣味がありゃしないか」

「うん。実際田舎者の精神に、文明の教育を施すと、立派な人物が出来るんだがな。惜しい事だ」

「そんなに惜しけりゃ、あれを東京へ連れて行って、仕込んで見るがいい」

「うん、それも好かろう。しかしそれより前に文明の皮を剥かなくっちゃ、いけない」

「皮が厚いからなかなか骨が折れるだろう」と碌さんは水瓜のような事を云う。

「折れても何でも剥くのさ。奇麗な顔をして、下卑た事ばかりやってる。それも金がない奴だと、自分だけで済むのだが、身分がいいと困る。下卑た根性を社会全体に蔓延させるからね。大変な害毒だ。しかも身分がよかったり、金があったりするものに、よくこう云う性根の悪い奴があるものだ」

「しかも、そんなのに限って皮がいよいよ厚いんだろう」

「体裁だけはすこぶる美事なものさ。しかし内心はあの下女よりよっぽどすれているんだから、いやになってしまう」

「そうかね。じゃ、僕もこれから、ちと剛健党の御仲間入りをやろうかな」

「無論の事さ。だからまず第一着にあした六時に起きて……」