Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごかいのまど

五階の窓

小酒井 不木

Lesen Sie 五階の窓 (ごかいのまど) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.512 Zeichen · 43 Bildschirme

Aozora Bunko

この最後の言葉に野田はすこぶる面食らって、しばし言葉が胸につかえて出てこなかったらしいが、やがて決心して嗄れた声で言った。

「どうもお手数をかけて相すみません。一昨日、社長が瀬川さんに暴行を加えようとしたとき、傍にあった棍棒で社長の後頭部に一撃を与え、社長を人事不省に陥れたのはわたしです。わたしはとりあえず瀬川さんを去らしめ、およそ七、八分社長に人工呼吸を施しましたが、社長は生き返りませんでした。その間も人が来やしないかとびくびくしましたが、とうとう恐ろしくなり、さいわいにだれにも見咎められずに五階へ来ました。その時ふと贋造紙幣のことを考えたのです。もし社長があのまま死んだならば、せめて罪滅ぼしに社長の名誉を保ちたいという考えがひらめいたので、入るともなく社長の部屋に入って取り出すと、北川くんが来られたのです。で、北川くんに口止めをして、それからびくびくしていたのですが、意外にもその後、社長の死体が街路上で発見されたのでした。どうして死体がそこに運ばれたかをわたしは少しも知りません」

「すると、きみが正午ごろに社長の部屋へ行って、贋造紙幣を使用するなと忠告したというのはあれは嘘だったのか」