Japanische Klassiker mit Furigana
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じんぞうにんげんのひみつ
人造人間の秘密
海野 十三
Lesen Sie 人造人間の秘密 (じんぞうにんげんのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.664 Zeichen · 38 Bildschirme
いや、違う。アパートには、こんな妙な室はなかった。ここの部屋ときたら、まるで工場の物置みたいである。
「あたし、ニーナよ。でも、千吉、うまく気がついてくれて、よかったわね。あたし、千吉はもう、死んでしまうのかと思ったのよ。だって、あたしが見つけたときは、千吉は、青い顔をして倒れているし、上衣は血まみれだし、シャツの腕からは、傷口が見えるし……」
「傷?」
私は、そのとき始めて、脈をうつたびに、左腕がずきんずきんと痛むのに気がついた。
「あっ、左腕をやられていたのか」
腕には、誰がしてくれたのか、ちゃんと繃帯がまいてあった。
そのとき私は、たいへんなことを思いだした。左手でわきの下に、しっかり抱えていた例の黒い筒は、どうしたのだろう。どこへいってしまったのだろうか。
怪しい設計図
私が、きょろきょろとあたりを見廻すものだから、ニーナはそれと気がついたらしい。
「どうしたの、千吉」
「大切な品物だ。私は黒い筒をもっていたんだが、ニーナはそれを見なかったかね」
ニーナは、にっこり笑った。
「黒い筒ならちゃんとあるわ」
「どこに?」
「千吉の寝ている藁の下にあるわ」