Japanische Klassiker mit Furigana
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じんぞうにんげんのひみつ
人造人間の秘密
海野 十三
Lesen Sie 人造人間の秘密 (じんぞうにんげんのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.664 Zeichen · 38 Bildschirme
「えっ、ほんとうか」
私は、むりやりに起きあがった。そして藁の下に手をいれようとしたが、左腕を傷ついている私には、ちと無理だった。ニーナは、それをみると、自分の手を入れて、黒い筒を引張りだした。
「これでしょう?」
私は、うれしかった。正しく、それは、モール博士から預かった黒い筒だった。私は、それを右手にとって、筒をよく改めてみた。ところが、私は、筒のうえに、異変のあるのを発見しておどろいた。
「あっ、開けてある。誰が、この筒を開けたのだろう」
その筒のうえに、厳重に封をしてあったのに、その封緘が二つにひきさかれ、そして筒には開いたあとがついている。
私は、ニーナをにらんだ。
「ニーナ。君だね、これを開けたのは」
ニーナは、首を左右にふった。
「でも、君でなければ、誰がこれを開くのだろうか」
そういいながらも、私は、筒の中にどんなものが入っているか、それを早く見たくて、ならなかった。だから私は筒の一方を、両脚の間に挟むと、他方の端を右手にもって、引張った。
筒は、苦もなく、すぽんと音がして、開いた。私は、胸をおどらせながら、筒の中をのぞきこんだ。
すると、筒の中には、十五六枚の紙が、重ねられたまま巻いて入っていた。