Japanische Klassiker mit Furigana
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じんぞうにんげんエフし
人造人間エフ氏
海野 十三
Lesen Sie 人造人間エフ氏 (じんぞうにんげんエフし) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 53.879 Zeichen · 109 Bildschirme
「うむ、よく分った。むし歯のある人造人間なんて聞いたことがないからね。お前さんのむし歯も、ふだんは困ったものだが、こういうときにはたいへん役に立つよ。わっはっはっ」
大辻は、また大きなこえをたてて笑いだした。
これで分った。正太は、自分の口をあけて、大辻にむし歯を見せたのであった。人造人間にむし歯があるはずはないから、それで正太がエフ氏でないことが分ったのである。
「それはいいが、大辻さんはエフ氏を逃がしてしまったらしいね」
「そうなんだ、ちときまりが悪いがね」
「どっちへ逃げたんだろう。エフ氏はマリ子をつれていたかい」
「いいや、マリ子さんは見えなかった」
「じゃマリ子をどうしたんだろう」
「なにしろ、エフ氏というやつは、足も早いし、力もたいへんつよい。じつに強敵だ」
「ははあ大辻さんは、エフ氏がおそろしくなったんだね」
「いや、おそれてはいない。ただ、あの怪物は、よくよく手におえない奴だということさ」
そういっている間にも、正太は山道のうえをしきりにきょろきょろ見まわしていたが、このとき大きなこえで叫んだ。
「うむ、マリ子もやっぱり人造人間エフ氏につれられていったのだ。