Japanische Klassiker mit Furigana
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さたけのはらへだいぶつをこしらえたはなし
佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし
高村 光雲
Lesen Sie 佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし (さたけのはらへだいぶつをこしらえたはなし) von 高村 光雲 (たかむらこううん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.666 Zeichen · 16 Bildschirme
私の友達に高橋定次郎氏という人がありました。この人は前にも話しました通り、高橋鳳雲の息子さんで、その頃は鉄筆で筒を刻って職業としていました。上野広小路の山崎(油屋)の横を湯島の男坂の方へ曲がって中ほど(今は黒門町か)に住んでいました。この人が常に私の宅へ遊びに来ている。それから、もう一人田中増次郎という蒔絵師がありました。これは男坂寄りの方に住んでいる。どことなく顔の容子が狐に似ているとかでこんこんさんと綽名をされた人で、変り物でありましたが、この人も定次郎氏と一緒に朝夕遊びに来ていました。お互いに職業は違いますが、共に仕事には熱心で話もよく合いました。ところで、もう一人、矢張り高橋氏の隣に住んでる人で野見長次という人がありました。これは肥後熊本の人で、店は道具商で、果物の標本を作っていました。枇杷、桃、柿などを張子でこしらえ、それに実物そっくりの彩色をしたもので一寸盛籠に入れて置物などにもなる。縁日などに出して相当売れていました。この野見氏の親父さんという人は、もと、熊本時代には興行物に手を出して味を知っている人でありましたから、長次氏もそういうことに気もあった。