Japanische Klassiker mit Furigana
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さたけのはらへだいぶつをこしらえたはなし
佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし
高村 光雲
Lesen Sie 佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし (さたけのはらへだいぶつをこしらえたはなし) von 高村 光雲 (たかむらこううん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.666 Zeichen · 16 Bildschirme
ここをこうといいつけても間に合わないという風で、私は大に困りましたが、困ったあげく、芝居の道具方の仕事をやっているある大工をつれて来て、これにやらせてみますと、なかなか気が利いていて役に立ちます。私はこの大工を先に立てて仕事を急ぎました。
それで、私はよすどころでなく毎日仕事場へいかねばならなくなった訳であります。が、毎日高い足場へ上って仕事師大工達の中へ入って仕事をしていますと、なかなかおもしろい。面白半分が手伝って本気で汗水を流して働くようになりました。今日では思いも寄らぬことですが、また歳も若し、気も旺んであるから、高い足場へ上って、差図をしたり、竹と丸太をいろいろに用いて、頤などの丸味や胸などのふくらみをこしらえておりますと、狭い仕事場で小仏を小刀の先でいじっているとはまた格別の相違……青天井の際限もない広大な野天の仕事場で、こしらえるものは五丈近い大きなもの、陽気はよし、誰から別段たのまれたということもなく、まあ自分の発意から仲のよい友達同士が道楽半分にやり出した仕事ですから、別に小言の出る心配もなし、晴れた大空へかんかんと金槌の音をさせて荒っぽく仕事をするので、どうも、甚だ愉快で、元来、まかり間違えば自分も大工になる筈であったことなど思い出して、独りでに笑いたくなるような気持にもなったりした