Japanische Klassiker mit Furigana
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はいくはかくかいしかくあじわう
俳句はかく解しかく味う
高浜 虚子
Lesen Sie 俳句はかく解しかく味う (はいくはかくかいしかくあじわう) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 73.016 Zeichen · 144 Bildschirme
珍らしい一声であるから、自分の外誰かに聞かせたいと思うけれども、生憎今日は誰もいない。いつもこんなことはない、誰かがいるはずであるのに、今日に限って誰もいないというのは誠に生憎であるというのである。御馳走があると、自分一人でそれを食う気になれず誰かにそれを食わしたいと思うのは人情である。子規の一声もそれと同じことで、待ち兼ねておった子規の一声が聞えたのに、生憎誰もおらぬとは残念だとその一声を愛惜するのである。
枕元にたゝまぬ春の晴衣かな 格堂
本書は前にも言ったことがあるように、俳句というものを解釈する力を養うことを目的にしているのであるから、近代人の句もこれを掲げてその解釈を試みて見ることにする。春になって花見に行ったとか、もしくは芝居を見に行ったとか、そうでなくっても何処かの人の集りに出て行ったので、余所行きの晴衣を著て行った。それから家に帰って来たのはもう遅かったので、平常著に著替えもしないで、そのまま晴衣を枕許に脱ぎ棄てたままで寝たというのである。晴衣をたたまずに枕許に脱ぎ棄てたままで寝るというところに、春の遊楽に耽っている慌だしい趣もあるし、ややしまりのないような濃艶な趣もある。