Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりとかぜとゆめ
光と風と夢
Lesen Sie 光と風と夢 (ひかりとかぜとゆめ) von Nakajima Atsushi (中島 敦) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.032 Zeichen · 158 Bildschirme
但し、滑稽なことに、初めは戦争どころか、両軍の将士が相擁してカヴァを酌みかわし、盛んな交驩が行われたらしい。それが、突然の不注意な一発の偽砲から、忽ち乱闘に変じ、本ものの戦争になった。夕刻になって、マターファ軍が退き、マリエ外郭の石壁に拠って昨夜一晩中防戦したが、今朝になって終に潰えた。マターファは村を焼いて、海路サヴァイイへ逃れたという。
長い間此の島の精神的な王者だったマターファの没落に対して、言うべき言葉を知らぬ。一年前だったら、彼は、ラウペパをも白人政府をも容易に一掃し得ただろうに。マターファと共に、我が褐色の友の多くが災害を受けたに違いない。俺は彼等の為に何をしたか? 今後も、何を為し得るか? 蔑むべき気象観測者!
昼食後、街へ。病院へ行って見たら、ウル(肺をやられた酋長の名)は、まだ不思議に生きていた。腹をやられた男は既に死んでいた。
斬取られた十一の首がムリヌウに持込まれた。土人等の大いに驚き懼れたことに、其の首の一つは、少女のであった。しかも、サヴァイイの或る村のタウポウ(村を代表する美しい娘)の首だった。南海の騎士を以て任ずるサモア人の間に在って、之は許すべからざる暴行である。