Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ひかりとかぜとゆめ
光と風と夢
Lesen Sie 光と風と夢 (ひかりとかぜとゆめ) von Nakajima Atsushi (中島 敦) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.032 Zeichen · 158 Bildschirme
無力な文人よ! 私は心を抑え、税を納めるような気持で原稿を書き継ぐ。頭の中には、ウィンチェスターを持った戦士の姿がちらつく。戦争は確かに大きな誘惑だ。
六月三十日
ファニイとベルを連れ街へ下りる。国際倶楽部で昼食。食後マリエの方角へ行って見る。先日とは違って今日はまるで静かだ。人のいない道。人のいない家。銃も見えぬ。アピアへ帰って公安委員会に顔を出す。夕食後、舞踏会に一寸立寄り、疲れて帰宅。舞踏会場で聞く所によれば「ツシタラが今度の紛争の原因を作ったのだから、彼、及び彼の家族は当然罰せらるべきだ」と、レトヌの酋長が言っている由。
外へ出て戦に加わろうという子供じみた誘惑に勝たねばならぬ。先ず家を守ること。
アピアの白人連の中にも恐慌が起りつつある。いざといえば軍艦へ避難することになっているとか。目下、独艦二隻在港。オルランドオも近く入港の筈。
七月四日
此の二三日政府側の軍隊(土民兵)が続々アピアに集結。赤銅色の戦士を満載して風上から入港して来るボートの群。その船首で、とんぼ返りをして景気をつける男。戦士等が舟の上から発する妙な威嚇的な喊声。太鼓の乱打。