Japanische Klassiker mit Furigana
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こうえんのはなとどくが
公園の花と毒蛾
小川 未明
Lesen Sie 公園の花と毒蛾 (こうえんのはなとどくが) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 18.574 Zeichen · 38 Bildschirme
おばあさんは、二本の葉のついている大きな大根を抱えて、ちょうど、赤い旗を、監督が振っている電車の交叉点の方へと歩いていきました。
風は、いくたびもおばあさんを吹き倒そうとしました。おばあさんは、二本の大根をしっかりと抱いて、風に吹き倒されまいと歩きました。風は、おばあさんの白髪を波立たせ、大根の葉を吹きちぎりそうに、もみにもんだのであります。
そのうちに、ピューッときた風は、とうとうおばあさんを倒してしまいました。おばあさんは、大根を抱えたまま、起き上がろうとしましたが、風が強くて起き上がることができませんでした。そのうちに、通る人々が、黒くなって、そのまわりに集まってきました。
「みつばちさん、あちらが、たいそう騒々しいですね。」
と、とこなつの花は、みつばちにいいました。
「じき、この鉄さくのあちらは往来です。いってみてきましょう。」と、みつばちは答えて飛びゆきました。
やがて、みつばちはかえってきて、花の上に止まると、
「どこかのおばあさんが転んだのを、しんせつに人が起こしてやると、おばあさんの抱えていた一本の太い大根が、二つに折れたといって、おばあさんが怒っているのですよ。