Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しゅっけとそのでし
出家とその弟子
倉田 百三
Lesen Sie 出家とその弟子 (しゅっけとそのでし) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.812 Zeichen · 248 Bildschirme
両人横になり目をつむる。
左衛門 (うなる)うーむ。うーむ。
お兼 (身を起こす)左衛門殿。左衛門殿。(左衛門をゆり起こす)
左衛門 (目をさます)あゝ、夢だったのか。(あたりを見回し、ぼんやりしている)
お兼 あなたたいへんうなされましたよ。
左衛門 あゝこわい夢を見た。
お兼 私はちょっとも寝つかれないでうつらうつらしていたら、急にあなたが変な声をしてうなりなさるものだからびっくりしましたわ。
左衛門 ふむ。(考えている)
お兼 私は気味が悪かったわ。あなたが目をさますと、私を見た時にはそれは恐ろしそうな顔つきでしたよ。
左衛門 恐ろしいというよりも不気味な、たちの悪い夢だった。魂の底にこたえるような。(まじめな顔をして、夢をたどっている)
お兼 どんな夢ですの。話してください。私も気にかかる事があるのですから。
左衛門 (寝床の上にすわる)わしが鶏をつぶしている夢を見たのだよ。薄寒いような竹やぶの陰だったがね。わしはそこらにころがっている材木の丸太に片足かけ片手で鶏の両の翼と首とをいっしょに畳み込んで、しっぽや胴の羽を一本一本むしっていた。鶏は痛いと見えて一本抜くたびに足をひきつけて、首をぐいぐいさせてるけれど首をねじてあるのだから鳴く事はできないのだ。