Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅっけとそのでし
出家とその弟子
倉田 百三
Lesen Sie 出家とその弟子 (しゅっけとそのでし) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.812 Zeichen · 248 Bildschirme
人間はどのようにしてでも暮らされるものです。お経の中には韋駄天が三界を駆け回って、仏の子の衣食をあつめて供養すると書いてあります。お釈迦様も托鉢なさいました。私も御覧のとおり行脚いたしています。でもきょうまで生きて来ました。私のせがれもなんとかして暮らしています。
お兼 あなたにはお子様がお有りなさるのですか。
親鸞 はい。京に残してあります。六つの年に別れてからまだ会わずにいるのです。
お兼 まあ。そして奥様は?
親鸞 京を立つ時に別れましたが、私が越後にいる時に死にましてな。
お兼 御臨終にもお会いなさらないで。
慈円 お師匠様は道のために、お上のおとがめをこうむって御流罪におなりあそばしたのでございます。奥様のおかくれあそばしたのは、その御勘気中で京へお帰りあそばす事はできなかったのです。まだ二十六のお若死にでございました。
良寛 玉日様と申してお美しいかたでございました。それから後の御苦労と申すものは、一通りではございません。なにしろ公家の御子息――
親鸞 それはもう言うてくれるな。
お兼 (涙ぐみ)さだめしお子様に会いたい事でございましょうねえ。
親鸞 はい。