Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅっけとそのでし
出家とその弟子
倉田 百三
Lesen Sie 出家とその弟子 (しゅっけとそのでし) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.812 Zeichen · 248 Bildschirme
遊女一 この四、五日は飲みつづけ、歌いつづけですものね。
遊女二 私は善鸞様に盛りつぶされ、酔いくたびれて逃げて来ました。
遊女三 善鸞様はいくらでもむちゃにおあがりなさるのですもの。とてもかないませんわ。そのくせおいしそうでもないのね。
遊女一 飲むほど青いお顔色におなりなさるのね。
遊女二 ばかにはしゃいでいらっしゃるかと思えば、急に泣きだしたりしてほんとうに変なかたですわね。私はお酒によって泣く人はいやだわ。
遊女三 ほんとうに私は時々気味が悪くなってよ。このあいだも私がお酒のお相手をしていたら、妙に沈んでいらしたが、私の顔をじっと見て、私はお前がかわゆいかわゆいと言って私をお抱きなさるのよ。それが色気なしなのよ。
遊女一 気が狂うのではないかと思うと、一方ではまたしっかりしたところがあるしね。
遊女二 私は始め少し足りないのではないかと思ったのよ。ところがどうして、鋭すぎるくらいしっかりしているのよ。めったな事は言われませんよ。
遊女三 なにしろ好いたらしい人ではありませんね。
遊女一 そんな事をいうと浅香さんがおこりますよ。
遊女二 浅香さんと言えば、あのかたにひどく身を入れたものね。