Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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わかれたるつまにおくるてがみ

別れたる妻に送る手紙

近松 秋江

Lesen Sie 別れたる妻に送る手紙 (わかれたるつまにおくるてがみ) von 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.985 Zeichen · 103 Bildschirme

Aozora Bunko

「何ういう人の処へ行っていたの?」

「大学生の処へ行っていたの。……卒業前の法科大学生の処へ行っていたんです。」

私は腹の中で、「へッ! 甘いことを言っている。成程本郷の女学校に行っていた、というから、もしそうだとすれば、何うせ野合者だ。そうでなければ生計しかねて、母子相談での内職か。」と思ったが、何処かそう思わせない品の高い処もある。

「へえ。大学生! 大学生とは好い人の処へ行っていたものだねえ。どういうような理由から、それがまた斯様な処へ来るようになったの?」

「行って見たら他に細君があったの。」

「他に細君があった! それはまた非道い処へ行ったものだねえ。欺されたの?」大学生には、なか/\女たらしがいる、また女の方で随分たらされもするから、私は、或は本当かとも思った。

「えゝ。」と問うように返事をした。

「だって、公然、仲に立って世話でもする人はなかったの? お母さんが付いて居ながら、大事な娘の身で、そんな、もう細君のある男の処へ行くなんて。」

「そりゃ、その時は口を利く人はあったの。ですけれど此方がお母さんと二人きりだったから甘く皆なに欺されたの。」

私は、女が口から出任せに※(「言+墟のつくり」