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Japanische Klassiker mit Furigana

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けんきょう

剣侠

国枝 史郎

Lesen Sie 剣侠 (けんきょう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.961 Zeichen · 310 Bildschirme

Aozora Bunko

行くのに、そうして一旦逃がしてしまったなら、いつふたたび巡り逢えるやら不明と思えば追わずにいられなかった。

で、主水は刀を振り振り、陣十郎を追いかけた。

「待たれい! 主水殿、鴫澤氏!」

追いついてよしんば戦ったところで、陣十郎に主水が勝つはずはない、返り討ちは見たようなものだ――と知っている秋山要介は、驚いて大音に呼び止めた。

「長追いなさるな! お引き返しなされ! またの機会をお待ちなされ」

しかし何のそれを聞こう! 主水はよろめきよろめきながら、走り走り走って行く。

(尋常の敵を討つのではなく、親の敵を討つのであった。子とあってみれば返り討ちも承知で、追いかけ戦うのが本当であろう)

気がついた秋山要介は、孝子に犬死させたくない、ヨーシ、追いついて後見してやろう! 助太刀してやろうと決心し、袴の股立取り上げた途端、

「セ、先生、秋山先生!」と、背後から息せき呼ぶ声がし、やにわに袖を掴まれた。

「誰だ!」と怒鳴って顔を見た。

林蔵の乾兒の藤作であった。

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「おお藤作、どうしたのだ?」

「タ、大変で……オ、親分が!」

「なに親分が? 林蔵がか?」

「へい、林蔵親分が、カ、街道で、あそこの街道で……タ、高萩の猪之松と……」