Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

きたのくにのはなし

北の国のはなし

小川 未明

Lesen Sie 北の国のはなし (きたのくにのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.920 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

「おまえさんは、そんなことを人にきくのはむりというもんだ。考えてみるがいい。だれも目にみえないところにすんでいるものを、釣れるとか、釣れないとかいうことはできない。根気ひとつだ。釣れるまで待っているよりかしかたがない。」と、その見なれないようすをした人はいいました。下男は、なるほどそれにちがいないと考えました。

釣れなければ、主人のもとへは帰れないのだから、どこまでもひとつしんぼうをしてみようと思いました。

見なれない人は、ゆき過ぎましたが、振り返って、

「冬は、川よりも池が釣れないのですか。私は、いつか池の魚をすくっている人を見たことがありますよ。」と、その人はいいました。

下男は、釣りについては、あまり知識がなかったものですから、そうきくと喜びました。そして、池をさがして歩きました。

やっと池をさがしあてると雪が一面に積もって水をうずめていました。しかも寒さで、その上は凍っていました。

「ああ、ここでしんぼうをするんだ。」と、下男は思いました。そして、雪を分け、氷を破って、そのすきまから、糸を垂れました。氷の下には蒼黒い水が顔を見せていました。いかにも深そうに思われたのであります。