Japanische Klassiker mit Furigana
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きたのくにのはなし
北の国のはなし
小川 未明
Lesen Sie 北の国のはなし (きたのくにのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.920 Zeichen · 6 Bildschirme
彼は、そこにうずくまりました。いつしか雪の上に腰を下ろして、じっと暗い水の上にただよっているうきを見つめていました。いまにもそれが動きはしないかと、そのときばかりを考えていました。
寒い風が空を吹いています。哀れな下男はいつしか疲れてうとうととなったかと思うと、いつのまにか、短い冬の日が暮れてしまいました。彼は、夢とも現ともなくうとうととした気持ちになりました。
いくつも、いくつも魚が釣れた。なんという自分は幸福なことだろう。頭の上には振りまいたように、金色の星や、銀色の星が輝いている。よく見ると、それは、みんな星ではなく、金貨に、銀貨に、宝石や、宝物の中に自分はすわっているのである。もう、こんなうれしいことはない。
彼は、りっぱな家を持って、その家の主人となっていました。
あくる日、木の枝でからすがなきました。ちょうど彼の頭の上でないていました。
けれど、彼は釣りざおを握ったままじっとしていました。雪の上に凍りついて、目はガラスのように光っていました。