Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
じゅういちやぎさぶろうをかたる
十一谷義三郎を語る
豊島 与志雄
Lesen Sie 十一谷義三郎を語る (じゅういちやぎさぶろうをかたる) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.959 Zeichen · 10 Bildschirme
其後、私はあまり酒をのみすぎて十二指腸潰瘍にかかり、病が癒えて後もなおこりずに酒に親しみ、従って十一谷君を誘惑する念を捨てはしなかったが、然し私が所謂悪友になるより以前に、十一谷君の方で病気になってしまった。「酒でも飲んでおれば肺病になんかならずに済んだ筈だ。」と私が怒って云った時に初めて、十一谷君は素直に同意を表してくれた。
そうした十一谷君が、ただ一度、昭和三年から四年にかけて四五ヶ月、酒か何かに耽溺したことがあった。本郷肴町の裏の方に小さな鳥料理屋があって、一時は殆んど毎日そこに入りびたっていた。さすがに私も多少心配し、それとなく意見したこともあったが、十一谷君は何となく私を煙ったく思ってる様子で、少しも心境を打明けてくれなかった。その料理屋の主婦とその伯母らしい人と家族同様に馴染み、また後で聞いたことだが、新橋の或る芸妓をそこに呼び寄せたりしていたそうだが、固より色恋の問題はなかったらしい。なお、或る婦人記者と非常に懇意になっていたし、過去に或る婦人関係の紛雑もありはしたが、私の知ってる限り、それも大したものではなかった。そして当時十一谷君は「唐人お吉」