Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lesen Sie 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.906 Zeichen · 495 Bildschirme
心多き物は今生後生ともに叶わぬなり」と記せるを見るに、もと心の一定せぬ物は思い惑うて心身を労らし、何一つ成らぬという喩えに作られた仏説なるを、道春不案内で、実際そんな事蹟があったと信受して碑文を書いたのだ。
犬に宗教の信念あった咄諸国に多い。『隋書』に文帝の時、四月八日魏州に舎利塔を立つ。一黒狗耽耳白胸なるあり、塔前において左股を舒べ右脚を屈し、人の行道するを見ればすなわち起ちて行道し、人の持斎するを見ればまたすなわち持斎す。非時に食を与うれども食わず、ただ浄水を得飲まんと欲するのみ。後日斎を解くに至り、粥を与えて始めて喫す。かつ寺内先に数猛狗あり、ただ一の很狗を見るも競うて大いに吠え囓まざるなし。もしこの狗寺に入るを見ればことごとく住まり低頭掉尾すとある。タヴェルニエー等の紀行に、回教徒の厳峻な輩は、馬にさえ宗制通りの断食を行する趣が見える。習い性となる、で、件の犬も、持斎すべく育てられたのであろう。
サウシーの『コンモン・プレイス・ブック』四輯に、コングリーヴの一犬ペンクリッジ寺の修繕一年に竟り誰も詣でざるに、日曜ごとに独り欠かさず詣でたと載す。