Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
じゅうはちじのおんがくよく
十八時の音楽浴
海野 十三
Lesen Sie 十八時の音楽浴 (じゅうはちじのおんがくよく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 103.941 Zeichen · 210 Bildschirme
目下輸入が杜絶していて、あともういくらもストックがないから、フィルムを使うのをやめてくれとのことです」
「な、なんだ。フィルムを消費するのをやめろというのか。怪々奇々なる言かな。吾が輩は政府依嘱の仕事をやるについて、必要だから使っているのだ。フィルムのことは、こっちで心配すべき筋合いではない。よろしくそっちのフィルム係を督戦したまえと、すぐに電信をうってやりたまえ。じ、実に手前勝手なことをいってくる政府だ」
と、楊博士はかんかんの態である。
それと入れかわりに、訓練部長が、準備のできたことを知らせてきた。
「楊閣下、これからすぐ、第七十七回目の練魚がやれます」
「よおし、ではそっちへゆこう」
楊博士は、のそりのそりと練魚司令部へ足をはこんだ。そこは海岸の中へずっとつきだした弁天島のような小嶼があった。教官連をはじめ、それぞれの係員はそれぞれの配置について、いまや命令の下るのを待つばかりになっていた。
楊博士は、水うち際の適当なる場所につっ立った。
「では、始めるぞ」
「みんないいか、用意!」
海面には虎鮫が、将棋の駒のようにずらりと鼻をならべて左右の戦友をピントの合わない眼玉で眺めている。