Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうはちじのおんがくよく
十八時の音楽浴
海野 十三
Lesen Sie 十八時の音楽浴 (じゅうはちじのおんがくよく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 103.941 Zeichen · 210 Bildschirme
われらの知力ではとくに短い波長の電磁波のみがこの世界の地上から放射されてこの世界以外の数しれぬ多くの遊星のほうへ向け大宇宙のなかを伝播してゆくことを知っているばかりである。
しかし私の遺言がほかの遊星の生物によく聴きとってもらえるものだかどうだかについてはまだまだ多くの疑問が横たわっているのを感ずるのである。たとえば私に許されたかぎりある通信電力がはたして私の遺言をのせた電波をしてこの大宇宙を隈なく横断するだけの力があるであろうか。私は途中で通達力が損傷せられる程度のもっとも小さいはずの十六メートル短波長電波を選んだが、四千億光年の大宇宙を渡りえられるものとは考えられない。それからまたたとえ途中の遊星に私の遺言を載せた電波がぶつかったとしてもはたしてその遊星に生きている者が、私たちの思想を理解してくれるであろうか。これらのことをほんとうに考えつめてゆくともう不安でいっぱいになり、遺言放送を決行する勇気がすっかり挫けてしまうのをおぼえるのである。
それにもかかわらずこの頼りすくない実験、それはまったく無限の底ぬけ井戸のなかに矢を放つような無駄な努力かもしれない通信をかくのごとくただいま私がやっているわけは、なにしろ私の寿命がはや十分間のあと(いやそれはもう十分間どころか、ただいまでは九分しか残っていないの