Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうはちじのおんがくよく
十八時の音楽浴
海野 十三
Lesen Sie 十八時の音楽浴 (じゅうはちじのおんがくよく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 103.941 Zeichen · 210 Bildschirme
アサリ女史は、そばの金の停り木にとまっていた青い鸚鵡の方を向いて、フォークの尖につきさした赤い肉片をさしだした。
飢えた鸚鵡は、それを見るより早く嘴を開いて肉片にとびついた。だが、間もなく床の上にポトンと肉片の落ちる音がした。飢えたる鸚鵡が、せっかくくわえた肉片を惜しげもなく下に落したのであった。
「あれあれピント」と閣下は鸚鵡の名前を呼んで、「お前はどこか身体の加減でも悪いのだろうか」
するとアサリ女史が、鸚鵡に代ってこたえた。
「いいえ、ピントははちきれるように丈夫ですわ。でも人造人間の肉はまずくて口に合わないといっているのです」
「え、人造人間の肉だって?」
ミルキ閣下は愕いて椅子から飛び上った。アサリ女史の足許を見ると、大きな金盥に、赤い肉片が山のように盛られていた。そして顔色を変えるミルキ閣下の目に、金盥のところから血の滴がポタポタと落ち、奥のカーテンの蔭にまでつづいているのが映った。
「うむ、貴様やったな」
飛ぶようにして、カーテンのところへ駈けつけたミルキ閣下は、そのカーテンの向うにバラバラに解体された精巧な器械の固まりを見た。その器械の固まりの端には美しい女の顔がついていた。