Japanische Klassiker mit Furigana
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じゅうはちじのおんがくよく
十八時の音楽浴
海野 十三
Lesen Sie 十八時の音楽浴 (じゅうはちじのおんがくよく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 103.941 Zeichen · 210 Bildschirme
そして閣下をまた元のようにテーブルの前に坐らせると、醇々と国策問題を述べだしたのであった。
「さあ、ミルキ閣下。わが国は今日より非常推進を行うのです」
「非常推進か。それでどうしようというのかネ」
「ミルキ国の地下には、金鉱が無尽蔵に埋没されています。あれをこの際向う一週間で全部採掘するのです」
「誰が採掘するのか。僅か一週間で採掘するなんて、第一人手も足りなければ、機械だって揃わないぞ」
「そんなことは訳はありません。わたしに委せておきなさいませ」
「委せておけって。フフン、どうせ失敗するのはわかりきったことだ。博士コハクが生きていりゃ、彼なら立派にやりとおすだろうとは思うがネ。君は政治家であっても、絶対に科学者ではない」
「科学者の要るのは始めのうちだけです。ここまで来れば、あとは運用だけです。いかに巧みに運用して大きな事業をやるか、それは政治家でなくては駄目なんです。科学が政治を征服することは絶対にありませんが、政治はいつも科学を征服しています」
「そう思っていたよ、昨日まではネ。しかし人造人間アネットに会ってからは、その考えがグラグラして来た。ああ美しいアネット。