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Japanische Klassiker mit Furigana

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じゅうはちじのおんがくよく

十八時の音楽浴

海野 十三

Lesen Sie 十八時の音楽浴 (じゅうはちじのおんがくよく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 103.941 Zeichen · 210 Bildschirme

Aozora Bunko

敵をしりぞけ吾れを護る任務のある索敵及び爆撃戦隊が闘わずして全滅の有様であった。ミルキ国はいまや自殺の状態にあった。女大臣の音楽浴二十四回法令は三時間とたたないうちに、恐るべき破綻を生んでしまった。ぬくぬくと肥え太っている者は、音楽浴に漬たる義務のない女大臣アサリ女史とミルキ閣下だけであるらしかった。

そのうちにも、天文部からは刻々に火星のロケット艦の接近が、か細い声によって報告されてくるのだった。

「どうしたものじゃろう」

とミルキ閣下は最早絶望の色をかくそうともしなかった。戦隊長はこれに続いてスクリーンの中から言った。

「もちろんこの有様では、火星のロケット艦をやすやすとミルキ国に入城させるより外ありません。せめてここに百名の強健な兵士がおれば、国都は一時支えられます。いや百名と揃わなくとも五十名でもなにかの足しになるんですが、今わが戦隊には、ああ!」

これを聞いていた女大臣は、眉をピクリと動かして、なにかの決心が彼女についたように見えた。

「おお最後の一策だ?」とアサリ女史は突然叫んだ。

「最後の一策とは?」

「ええ最後の一策ですわ。それはアリシア区の第十室から奥の扉を打ちやぶって、その中から博士コハクの秘蔵している人造人間を引張りだすのです。