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Japanische Klassiker mit Furigana

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme

Aozora Bunko

然し、名越は、強い、明瞭とした調子で

「いかにも――御床下へ、忍び込んで、手に入れました」

小藤次も、伊集院も、名越の大胆な答えに、じっと、顔を見つめた。

「誰が、許した――誰が、忍び込めと、許した」

名越は、眼の中に冷笑を浮べて

「許しを受ける場合もあれば、受けんと忍ぶ時も、ござろう。御家の大事に、一々――」

将曹が

「黙れっ、許しが無くば、重い咎めがあるぞっ」

「あはははは、命を捨てての働きに――あはははは。仙波も、某も、とっくに、命は無いものと覚悟しておる。御家に、かかる大不祥事あって、悪逆の徒輩が、横行致しておる節、かような証拠品を手に入れるに、一々、御重役まで、届け出られようか、ははは。いや、御貴殿が、この品を軽々しくお取扱いなさるなら、最早それまで。某等は、某等として、相当の手段をとって、飽くまで、牧殿を追及する所存でござる。貴殿御月番ゆえに、一応の御取調べ方を御願いに参りましたが、思いもよらぬ御言葉。この大事を取調べようとせず、逆に、当方を御咎めになるらしい口振り、裁許掛ならいざ知らず、月番の御役にしては、ちっと役表に相違がござろう。その品が偽り物ならば、偽り物、真実ならば真実と、一通り、掛役人にて取調べされるよう御指図なさるのが、月番の貴殿の役では」