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Japanische Klassiker mit Furigana

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme

Aozora Bunko

大名の子供は、何処でも仲のよくないものじゃが、わしら二人は、軽輩の家でも見られぬ睦まじさじゃと、いつも、二人で話しとるが――名越、よう考えてみい、わしと、久光が仲がよいから、まだわしの命も、仕事も、大丈夫なのだぞ。お前達、妙なことをして、二人の間を疎外したなら、それこそ、何うなろうかもしれぬ。この連判の者は、硬直、精忠の人ばかりだが、一徹者揃いだから、十分、気をつけてのう――村野、戻って、一同に、わしの、今まで申したことを、よく伝えてくれ」

「はっ」

「皆の用事は、それまでであろう」

「一つ、お願いがござります」

「うむ」

「加治木玄白斎殿より、殿の御肌着を頂戴して参れと――」

「祈祷でも致すか」

「さあ――」

「それもよろしかろう。次にて待て、持たせてやろう」

斉彬は、机の方へ向き直った。

「御暇頂戴仕ります」

三人は、頭を下げて、膝で歩きながら、襖際まで退った。そして、一礼して、次の間へ出て、待っていた。斉彬は、何か書きながら、鈴の紐を引いた。出て来た近習に

「奥へ参って、わしの肌襦袢をもらって参れ」

と、命じた。そして、小姓が持って来ると、自分で着更えて、今まで肌についていたのを携えながら、襖を開けて