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Japanische Klassiker mit Furigana

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme

Aozora Bunko

斉興は、未だ、俯向いたまま、肩で呼吸をして

「齢をとった。齢のせいであろう」

「何を仰せられます」

「いいや――夢を見た」

「何か――お気に召さぬような?――そうそう、今日は、妾も、まあ厭な夢を見まして――この歯がすっかり、上も下も抜けてしまった夢をみて、ぞっとしたら、眼がさめましたが、未だ、歯の根に夢が残っているような――」

「わしは、高崎の夢をみたが――」

斉興は、そう云って

(将曹も、やりすぎる)

と、思った。と同時に、すぐ

(然し、やるなら、あれまでやらぬと、何を又、仕出かすか知れん――だが、今度のことで、わしは、隠居せずばなるまいが――したくない――未だ、したくない)

と、考えた。そして

「将曹を、これへ」

と、云って、頭を上げた。

「眼が血走っております」

お由羅は、心配そうに覗き込んだ。

「昨夜は、ろくろく眠らなんだ。斉彬も、不孝な奴じゃ」

「では、将曹様を、これへ?」

「うむ」

「それでは、お顔の水を、こちらへ運ばせましょう」

「口だけ嗽げばよい」

お由羅が、出て行った。斉興は、又元のように枕の上へ、額をつけながら

(将曹は、不逞の徒を、根絶させると申したが――あれだけやらぬと、彼奴の命が危いから――それは、将曹として尤もだが、わしの命を取ろうという奴もないであろうから、わしの命令としては、少し、殺しすぎたと、世上