Japanische Klassiker mit Furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme
「吉井もか」
「はっ」
「三四十人集まっているのう」
「はい」
「近藤崩れの時には、将曹も、由羅も、討たずに、猶且つ、有為の人々を、二十人近くも失うた。お前達、あの人々が、死に、逃れ、流されたのを、淋しいとは、感じんか。もし、ここに、天下に事が起ったなら、あの人々の居らんことが、何れだけの損であるか? 考えることが出来るか?」
四人は、又、だんだん、頭を下げた。
「討とうとしただけで、父上は、あんなに御立腹になった。もし、お前達が、その中の誰一人でも討ったとしたなら、わしは、父に対して、何うしていいか? もし、父上が、あれも処分せい、これも処分せいと仰せられた時、わしは、何うなる、何うすればよい? 又世間から見て、父の処分したのが、あれだけ厳重であるのに、斉彬は、あれみよ、己のために、軽輩共が、上も恐れず重臣を殺したのに、あんな手ぬるい処分しか出来ぬかと、云われた時、わしは何うなる? 吉之助、一蔵――お前達の命と、豊後や、将曹の命と、かけがえになるか? お前は、何んと思うておる? 岩下。十人の将曹よりも、一人のお前達と、頼んでいるわしの心が判らんか? 軽々しく、彼等と刺違えて死ぬような安い命か? そんな安い命と、お前達は思うているのか? お前達、徒党の三四十人が、島津を背負って立つのだとは、思わないのか? わしが