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Japanische Klassiker mit Furigana

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme

Aozora Bunko

勝利は、明らかに、軽輩の手にある。わしを恨んでもいいが、わしは、お前らを、十分理解しているつもりだ)

久光は、自分の代になると同時に、西郷を、大久保を斉彬のしたと同じように、重用してやろうと決心した。

久七峠の上の、茶店に、七八人の若者が――それは、脱藩をして、江戸へ、益満等と共に、行を同じゅうせんとする人と、京師へ出て、諸国有志と、提携しようとする人と、そうして、見送りに来た人と――

「爺は、いつも変らぬのう」

「はい――」

「婆は、何うした?」

「あれは、半年ばかし前に、亡くなりましてな」

「そうか、死んだか――」

「いつだったか、矢張り、貴下方みたいな方が、この先で、斬合いをなされましたが、今日も、何か――」

若い人々は、眼を見合せて

「牧を、討ちに来た時だった、あれは」

一人が、窓から、遥かの、山裾の道を、指さして

「あの辺だった」

一人が

「ま、行こう。一刻、遅れると、一刻の損になる」

と、いって、刀をさして、立上った。

「それでは、益満に」

「ああ、西郷に」

四人は、関所の側へ、三人は、元の道の方へ

ざんば岬を、後に見て

袖をつらねて、諸人の

泣いて、別るる、旅衣