Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうふのきせつ

叢書名著の復興1 恐怖の季節

三好 十郎

Lesen Sie 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 257.544 Zeichen · 508 Bildschirme

Aozora Bunko

私「でも、あなた自身が言われたように、それを読む人はごくすくないのですから、オカシラつき料理を好む人がたくさんいるというのは、あなたの幻想ではないでしょうか?」

あなた「たしかに幻想です。そしてあらゆる事に幻想は必要なんです。幻想が無いならば私たちは、なんにも出来なくなるでしょう。しかしまたこれは或る程度まで幻想ではありません。なぜならば、あなたの言うように『読』者がごく僅かしかいないのは事実ですが『購』者は相当たくさんおりますからね。だから私の方としてはチットも困りはしないのですよ」

私「しかしムダな事ですねえ。筆者たちの論文執筆に要する力を他のもっと有用な仕事に向け、論文の印刷してある紙を、たとえば学校の教科書などに使った方がよいと思いますがねえ」

あなた「ムダでは決してありませんよ。筆者たちは論文執筆で原稿料をかせいでいるじゃありませんか。それに、それを印刷した紙は、ピーナッツだとかアメだまなどを入れる袋として有効に使われているじゃありませんか。相変らずあなたは感傷的だなあ。第一、考えてもごらんなさいよ、頭のない魚を作ることが出来ますか? つまり巻頭の無い雑誌を作ることがどうして出来ます?」